2011年05月18日

カラ求人

失業率は、相変わらず改善の兆しを見せません。
当然といえば当然ですが、震災後は悪化に拍車がかかっています。

また、有効求人倍率も0.5前後で推移して居ます。
これは、求職者2人に、1人分しか募集が無いことを示して居ます。

だけど、さらにたちの悪いことに、この有効求人倍率、
完全な水増しで有ると言われて居ます。

ハローワークで募集していた会社に面接に行くと、
「ハローワークに頼まれたから掲載しているだけで、採る気はない」
と平然と言い放たれた、という話はよく聞きます。

職業安定所としては有効求人倍率を増やしたいので、
とにかく企業に求人募集のお願いをかけまくります。

このため、「実は人を採用する気が全く無い」
のに求人票に掲載されて居ると言う会社が出てくることに成ります。

これが、カラ求人です。

全く採る気がないという企業よりは
「いい人がいたら採用してもよい」
という程度の会社の方が多いのは事実ですが、
難易度が無駄に高いのには変わりありません。

カラ求人を避けて通るには、ハローワークの担当者に聞いてみるのもリサーチ手段のひとつです。

「この求人、どのくらいの期間出て居ますか?」
と聴けば、空求人は其れとなく教えてもらえることが多いです。

職業安定所の立場だと、「失業給付をもらわれるよりは早く就職して欲しい」
のですから、無駄な面接に誘導することは避けたいからです。

「無駄な面接に行かせたく無いんだったら、空求人なんか出さ無いでよ」
といいたく成るところです。
しかし、ハローワークは「有効求人倍率」も「就職者数」も、どちらの実績も欲しいのです。

結果、からくりを知らない求職者が
「採用される可能性もない面接に出向いて時間と労力を使う」
という形でこのツケを払うことになります。

せめて、自衛しておきたいところですね。



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